本展示は、約400年前に日本へ伝来したサツマイモが、日本の風土・文化・人々の暮らしの中でどのように「適応」し、姿を変えてきたのかを、進化論で知られるチャールズ・ダーウィンの視点になぞらえて読み解く、これまでにない切り口の展示企画です。サツマイモは、本来、日本の温帯環境に適さない植物でありながら、人の手による栽培・選択・改良によって、全国に広がり、主食・救荒作物から嗜好品、産業作物へと多様な役割を担う存在へと進化してきました。本展示では、そうしたサツマイモの歴史と変化を「自然選択」と「人為選択」という進化の視点から捉え、品種改良、用途の多様化、地域ごとの栽培特性などを、パネル展示を中心にわかりやすく紹介します。
専門的な内容を含みながらも、お子様にも楽しんで理解できる構成とし、「なぜサツマイモは日本でこれほど愛されてきたのか」という問いに、新たな視点を提示します。
■展示内容
第一部|「進化」とは何か
第二部|サツマイモは日本にどう「適応」したのか?
第三部|サツマイモという植物
第四部|現在のサツマイモ
■プロデュース:サツマイモ特別展制作委員会
主宰・企画:亀之園 涼(東京大学農学部)/編集・演出:若林 勇介(さつまいも博)
サツマイモは、日本の風土に適応し、姿を変え、役割を広げていきます。
本展示では、その歩みを『ダーウィンの視点』でひもときます。
むずかしいことは、わかりやすく。子どもから大人まで、楽しめる体験型展示。
「食べる」だけじゃない、サツマイモの奥深い世界ーー
チャールズ・ロバート・ダーウィン(1809 – 1882)
英: Charles Robert Darwin
『種の起源』
1859年にチャールズ・ダーウィンが発表した、進化論を世界に示した本。「生き物は変わらない」という考え方をくつがえし、生物多様性の理由を科学的に説明した歴史的な一冊。
食べられない葉や枝に擬態する昆虫
『ナナフシ』
ユーカリだけを食べることで競争を避けた
『コアラ』
毒と色で「食べるな」と伝え、生き残った
『ヤドクガエル』
守る力を高め、捕食者に食べられにくくなった
『ウニ』
動物に食べられないように棘を持つ
『バラ』
おいしくなれば食べられてしまう
『サツマイモ』
サツマイモの花が咲く条件
・昼の長さが11時間以内
・温度が高い
時代を経る中で、かつて救荒作物として人々の命を支えてきたサツマイモは、さまざまな色や味を獲得し、『安納芋』や『べにはるか』に代表される甘く、食感のよい「ねっとり系」などはスイーツとして楽しまれる存在へと変化してきました。
サツマイモ展は「冬のさつまいも博2026」会場内、特設スペースにて開催いたします。
ぜひ遊びに来てください!